今日は承認欲求と自分史活用というお話をします。
自分史を書くときは自慢史にならないで。
自分史というと「本人の承認欲求を満たすようなもの、誰が読むの?」とよく言われます。確かに、全く接点や興味のない人の“自慢史”といったものは読む気にならないでしょう。そこに表れているのは必要以上に自己をアピールする「自己顕示欲」であって「承認欲求」とは別ものです。
承認欲求は誰しもが持つもの
承認欲求とは率直に言って「認めてもらいたい」そんな気持ちのことです。社会生活を営む人間であれば誰しもが持つ欲求のひとつです。心理学者マズローの「欲求5段階」の中にも含まれ、承認欲求が満たされてこそ自己実現欲求が高まるとされていますから、承認欲求は大切な欲求なのです。
承認欲求には2つのタイプがある
承認欲求は「他者承認」と「自己承認」の2つに分けられます。「他者承認」はさらに<賞賛獲得欲求>と<拒否回避欲求>に分けられ、前者が「他者から好かれたい」「褒められたい」という気持ち、後者は「人目が気になる」「嫌われたくない」という気持ちです。多くの人が、心当たりがあるのではないでしょうか。特に拒否回避欲求は女性の方が高い傾向があるというのも納得できます。社会生活を送る上で否定するものではありませんが、「他者承認」だけで生きていくのは息苦しいですよね。
一方、「自己承認」はどうでしょう。こちらは「自分はこれでよい」「何があっても自分は大切な存在」と思う気持ちです。“自分の軸で生きていく”そのために大切になのは「自己承認」とお気づきでしょう。
自分の軸で生きるために自己承認欲求を満たそう
かく言う私も自己承認が全くできておらず、ずっと「生きにくさ」を感じてきました。今でも「価値のない私」と考えてしまう、その感情は顔を覗かせます。その反面「嫌われたくない」「誰かに必要とされたい」という他者承認欲求はいっぱい持っているのです。
でもこれって、よく考えたら「私は私のことが大嫌いですが、あなたは私のことを好きになって」と言っているようなものなんですよね。自分が大嫌いな人(私)を「この人いい人なんですよ〜」って大切な誰かに紹介するでしょうか。だから、まずは自分自身を好きになってあげたいですよね。
自己承認欲求を満たすために自分史を活用
この自己承認欲求を高めるのに、自分史は効果を発揮します。これまでの人生、どんなものでしたか?辛いこと、悲しいこと少なからずあったかと思います。辛いことがあっても、何があなたを生きさせて来たのでしょう。今日まで生き抜いてきた私たちは、尊敬に値する存在です。
まとめ
今日は以下のことをお話ししました。
①承認欲求と自己顕示欲は同じではない
②承認欲求には他者承認と自己承認欲求の二つがあり “自分の軸で生きていく”ために大切になのは「自己承認欲求」
③自己承認欲求を満たすために自分史を活用しよう!
今夜は久しぶりにアルバムを開くことから始めてみませんか。
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